節水シャワーのお話


先の大阪府北部を震源とする地震、豪雨により被害を受けた皆様には、謹んでお見舞い申し上げますとともに、被災地の一日も早い復旧を心よりお祈りいたします。


今年の夏は、かつてないほど厳しい暑さに見舞われていますね。
毎日の入浴も、お風呂(湯船)には入らずシャワーだけで済まされている方、結構いらっしゃるのではないでしょうか?

今回のブログでは、ここ最近のユニットバスで当たり前になっている、「節水シャワー」についてお話をさせていただきたいと思います。


従来比 35%

水回り設備メーカーさんから発売されている節水シャワーでよく見かけるのが、この「35%」という数字です。

この数字は、一般的に定義された従来シャワーに比べて、35%の節水効果があるということを伝えていますが、具体的には、従来シャワーだと1分間に10Lの水を使うのに対し、節水シャワーはその約3分の2の6.5Lで済んでしまうということなんですね。

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今から5年ほど前のお話になりますが、ご自宅のお風呂を新しくされたお客様(ご夫婦と育ち盛りのお嬢さん3人の計5人家族)のお宅にヒアリングにお邪魔したことがありました。

お風呂を新しくされて半年くらいが経過していた頃だったでしょうか。

節水シャワーについてのご感想を伺ったところ、「娘たちがそれぞれに(シャワーを使って)髪の毛を洗うので、水道代は正直気になります」と、これまでの水道代のことや、節水シャワーを使い始めてから水道代が減ったことなどをお話くださいました。

従来のシャワーが、仮に1分間に10Lの水を流すタイプだったと仮定すると、水道代の変化が如実に表れるのも無理はないでしょう。

実際のご使用者様から直接お話を伺うことで、「節水シャワーのチカラ恐るべし」と改めて認識したのでした。

 

最新!節水シャワーの品ぞろえ

TOTO東京センターショールーム「節水シャワー」とひと言で言っても、一般に市販されている商品は、ピンからキリまで色々あります。

ですので、ここでは、国内の主な水回り設備メーカーさん(TOTO/LIXIL)から発売されている代表的な節水シャワーについて、ご紹介したいと思います。

【TOTO】 エアインシャワー

TOTO

エアインシャワーは、TOTOシステムバスルーム サザナを中心に、広く搭載されています。
デザインの種類としては、スクエアタイプ(上の写真)のものと、丸い形のラウンドタイプ(下の写真のもの)があり、お客様のお好みに応じて選択が可能です。

本体のカラーは、メタルとホワイトの2種類です。

エアインシャワーの付加機能として、下の写真(丸で囲んでいる部分)に見られるような手元止水機構(手元で吐水、止水のON・OFFの切換えができるボタン)付きのものもありますので、このボタンを使うことでさらに節水効果が期待できます。
TOTO

【LIXIL】 エコフルシャワー

LIXILエコフルシャワーは、LIXILシステムバスルーム スパージュを中心に搭載されています。
スタイリッシュなラウンドデザインが特徴です。
本体のカラーは、メタルタイプのみとなっています。
エコフルシャワーにも手元止水機構(手元で吐水、止水のON・OFFができるスイッチ)付きのものが品揃えされています。

手元止水機構の便利なところは、蛇口を一回一回ひねらなくても(出し止めのハンドルを操作しなくても)、すぐに吐水ができるという点です。
流量を調整する手間を省くことができるんですね。

ただ、手元止水機構は、あくまでも中間機能として便利にお使いいただける機能です。
最終的には、蛇口(出し止めのハンドル)で止水していただくことが必要となりますので、その点だけ注意が必要です。

 

節水シャワー裏話

LIXIL以前に講師をさせていただいた「水まわりセミナー」の中で、受講者の方から節水シャワーの浴び心地に関するご質問をいただいたことがありました。

具体的には、「節水シャワーは支障なく使うことができるのですか?」という、どちらかと言うと、お客様によっては浴び心地に物足りなさを感じるのでは?というご心配の声のように感じました。

浴室のシャワーで節水化を図ろうとした場合、単純にシャワーから吐水される水の量だけを抑えたり、吐水口(穴)の数だけを抑えるといった方法が考えられます、

このような方法の節水は、シャワーから出る水の量が少ないために、水の出方そのものが貧弱に感じられたり、逆に吐水される穴の数が少ない分、吐水そのものに勢いがありすぎて肌への当たりが強いものになったりと、往々にして「浴び心地」という視点での犠牲を余儀なくされてしまいます。

 

節水シャワーの仕組み
浴び心地との両立 

TOTO東京センターショールーム主な水回り設備メーカーさんでは、節水しながら、いかに満足度の高い浴び心地を実現できるか、という観点で日々節水シャワーの開発を行っています。
節水シャワーは、まさに各メーカーさんの技術の粋を集めた結晶なんですね。

前出の節水シャワーヘッドを例に、それぞれの仕組みについてお話したいと思います。

【その1】エアインシャワー(TOTO)
吐水される水そのものを工夫することで節水と浴び心地を両立させているタイプ

TOTOのエアインシャワーに代表される、シャワーヘッドから吐水される流水そのものの中に気泡を混入させるという仕組みです。

気泡が入った分だけ、節水できることはもちろん、水ひと粒あたりの大きさが大きくなることで「量感」を体感できるとともに、シャワーからの吐水が肌に当たった際に、肌の上で水膜のように広がることが分かります。

そして、空気が混入されている分、肌当たりが柔らかく、海外製のシャワーにも通じる、ラグジュアリーな吐水感を味わうことができます。

このタイプのシャワーヘッドは、
水膜効果で広範囲に効率よくシャワーを浴びたい方に向いていますが、刺激のあるシャワーをお好みの方には少々物足りなさを感じるかもしれません。

 

【その2】エコフルシャワー(LIXIL)
吐水の仕方=水の出方 を工夫することで節水と浴び心地を両立させているタイプ

LIXILのエコフルシャワーに代表されるようなタイプです。

このタイプは、シャワーヘッドの中に羽根車などのパーツを内蔵しているのが特徴です。
羽根車によって、水の出方に強弱の変化をつけながら吐水し、全体の水量を抑え、節水化を図るという仕組みです。

浴び心地は、従来のストレートな吐水(スプレータイプ)のシャワー粒が大型化したような感覚です。
断続的に強い吐水感も味わえますので、シャワーに刺激を求める方に向いています。

ご覧いただいたように、節水シャワーの吐水の仕組みや浴び心地は、各メーカーさんによって微妙に異なります。
実際の商品選定や、お客様へのご提案にあたっては、事前に使い勝手や浴び心地に対するお客様のお考えなどを確認しておくとよいでしょう。

 

まとめ

今や節水シャワーは広く世の中に普及しています。
それだけに、単に「節水」というフレーズに惑わされることなく、使い勝手や浴び心地もきちんと確認した上での商品選びがとても重要です。

本当の意味での「節水シャワー」は、従来のシャワーよりも少ない水量で満足感が得られるバランスのとれたシャワーです。

そして、その背景には、各水回り設備メーカーさんの技術力に裏打ちされた開発力の存在があるものです。

 

今回ご紹介した内容が、お客様へのご提案の際などに、ほんの少しでもお役に立てたら幸いです。

最後までお読みくださりありがとうございました。

(写真;TOTO東京センターショールーム/LIXILショールーム東京)

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投稿者: Living Link

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