[年末総決算!] 浴室お掃除道具考

今年も早いもので、残すところあとひと月あまりとなりました。

何かと落ち着かないシーズンの到来ですね。

そして、年末と言えば、、やっぱり大掃除!

ちょうど昨年の今ごろ、浴室のお掃除道具に関する記事を書かせていただきました。

【お掃除道具について思うこと】
http://www.livinglink.co.jp/bathroom/cleaningtools-1
http://www.livinglink.co.jp/bathroom/cleaningtools-2

今回は、その更新版として新たな切り口を交え、さらにパワーアップした内容をお伝えしたいと思います。

浴室を長く快適にお使いいただくためのご参考として、ぜひ最後までお付き合いいただき、皆さまの暮らしに何か少しでもお役に立てたら幸いです。

 

はじめに

突然ですが、まずは
皆さまのご自宅のお風呂を思い浮かべてみていただけますか?

ユニットバスですか?
それとも、 従来からある在来浴室と呼ばれるものでしょうか?

おそらく、この記事を読んでくださっているたいていの方は、写真に代表されるような「ユニットバス」ではないかと思います。

最新のユニットバスはお手入れのしやすさなどの清掃性に配慮されています。

「ユニットバス」は、今や私たちにとって、身近な存在となりました。

 

そのルーツをたどっていくと、今から50年以上前の東京オリンピックの頃にさかのぼります。

当時、ホテルへの納入用として、開発、製造されたのがユニットバスの始まりでした。

その後、住宅にも設置できるタイプが商品化され、広く世の中に普及したのは、2000年代の初頭と言われています。

その背景には、ユニットバスのバリアフリー化が進んだこと、そして高機能化が図られたこと、この2つが挙げられます。

 

新築の戸建住宅やマンションに、ユニットバスを設置する機会が増えただけでなく、お風呂をリフォームする際に、ユニットバスを選ぶお宅も増えました。

今や、「お風呂と言えば、ユニットバス!」と言ってもいいくらい、ユニットバスは私たちの身近な存在になっています。

それなので、今回は、一般的な浴室のお掃除道具のお話というよりも、「ユニットバスを長く快適に使い続けるためのお掃除道具」に焦点を絞って、お伝えさせていただきます。

 

お掃除道具 開発エピソード

以前のブログの中で、自身のメーカー勤務時代のお話として、お風呂洗い用の洗剤やスポンジが収納できる「お掃除道具収納」棚の企画開発にチャレンジさせていただいた経験をご紹介しました。

女性視点のモノづくりエピソード
http://www.livinglink.co.jp/mibunrui/message-2

 

当時は、「お掃除道具収納」を商品化することがメインテーマでしたが、実は同時に、自社のユニットバスに合った使いやすい「お掃除道具」も作れないか、検討を行っていました。

女性視点で企画開発した、「お掃除道具付き収納棚」を発売したかったのです。

 

お掃除道具の企画開発に当たっては、湯アカなどの汚れが落ちることはもちろん、ユニットバス自体を傷めないことや、不具合につながらないといったことも、必須条件のひとつとなっていました。

 

汚れ落ちだけを考えると、市販品の中に多くの選択肢がありました。

が、お掃除道具の材質によっては、製品表面の不具合につながることもあるだけに、「たかがお掃除道具、されどお掃除道具」の世界だったのです!
購入されたお客様にご迷惑がかかってしまっては、元も子もありません。

試験用のユニットバスに疑似汚れを付けて、実際の道具を使ってお掃除です。
汚れの落ち具合や、製品への影響など、お掃除 ⇒ 確認、お掃除⇒確認  をひたすら続けました。

何度となく試験を繰り返すうちに、ようやく「これが理想のお掃除道具!」というイメージが固まりました。

ただ、このお掃除道具、大変残念なことに、市販品のものに比べて、あまりにも高額なお値段となってしまい、結果的には商品化までたどり着くことができませんでした。

 

最終的には、当初目指していた「お掃除道具付き収納棚」ではなく、「お掃除道具収納」単品での発売となりました。

楽しみにしていただけに、とても残念でしたが、この経験から多くの学びを得ることができ、モノづくりの大変さを肌で感じることができました。

めったにできない貴重な経験、いま思い返してもありがたさを感じます。

この時の経験が、自身でお掃除道具を購入する際はもちろん、お客様にアドバイスをさせていただく現在でも、とても役に立っています。

 

今どき浴室の特長

ここで、今どきの最新ユニットバスの特長について、簡単にご紹介しておきましょう。

水回り設備メーカーさんのショールームに行くと、清掃性に配慮された最新のユニットバスに触れることができます。

メーカーさんのショールームに行くと、清掃性に配慮されたユニットバスに触れることができます。

それぞれのメーカーさんで技術に違いはあれども、日々のお掃除負担をいかに減らすか、ということに心血が注がれていることが分かります。

背景には、消費者の方からそれだけ要望が多いということが挙げられますが、とりわけ技術の進化の存在が大きいと言えます。

 

お風呂の汚れが、シャワーの水と一緒に流れ落ちやすくなっている表面処理の工夫や、軽くこすってサッと洗い流すだけで湯アカが落ちる素材など、様々な技術が随所に取り入れられています。

ひと昔前のお風呂では、とても考えられませんでした。

でも、技術が進化し、汚れや湯アカなどを落としやすくなった分、私たちの日々のお掃除でちょっとした注意が必要なのも事実です。

 

おススメ!
今どきのお掃除道具はコレ!

今日まで、私たちの多くは、肩に力を入れながら、ゴシゴシこするお手入れを習慣にしてきました。

ちょっと油断すると、汚れがこびりつき、力を入れてゴシゴシこすらないと汚れが落ちなかったからです。

汚れ = 一生懸命になって落とすもの
このようなイメージを持たれている方、結構いらっしゃるのではないでしょうか?

そして、ゴシゴシお掃除をする際に使っていたのは、毛羽立ったナイロン繊維のスポンジや、硬めのブラシなど、いかにも汚れをこすり取ってくれそうな掃除道具だったのではないでしょうか?

確かに、水アカや石鹸カスなどがこびり付いて落とせなくなってしまった状態では、こすり取ってくれるようなお掃除道具が必要だったのかもしれません。

 

ただ、最新のユニットバスのお手入れには、そのような気合の入ったお掃除道具は必要ないですし、一生懸命頑張らなくてもいいんです!

むしろ、かえって逆効果になるケースもあるくらいです。

なぜなら、スポンジのガザガサした繊維などが製品表面に細かいキズを作ってしまい、そこに汚れがたまり始める、という悪循環におちいる可能性があるからです。

それなので、最新のユニットバスのお手入れには、写真のようなやわらかいスポンジをおススメするようにしています。

浴槽などの表面を傷めないので、ポリウレタンフォームのやわらかいスポンジがおススメです!

材質は、ポリウレタンフォームと呼ばれるものです。
車を洗う洗車用のスポンジでも、同じ材質のものを見かけますね。

ちなみに、写真のスポンジは、100均のお店で2個セットで売られていたものです。
これなら惜しげなく使えますね!

 

そして、床のお手入れには、やわらかい材質の床ブラシがおススメです。

ユニットバスの床のお掃除におススメです! 写真のものは、メーカーさんのオリジナル品ですが、イメージサンプルとしてご紹介させていただきます。

定期的に床をこすることで、目地などに石鹸カスが溜まるのを防いでくれたり、ピンクカビが生えるのを防いでくれたりします。

床ブラシのご使用も、おススメです!

ただし、先ほどのお伝えした悪循環を招かないよう、ブラシの材質にはくれぐれもお気をつけくださいね。

 

床ブラシで言うと、床ブラシでのお掃除頻度をご質問くださるお客様がたまにいらっしゃいます。

基本的には、メーカーさんの取扱説明書に従っていただくことをおすすめしています。

あえて目安をお伝えするなら、床がだんだん白っぽくなってきたと感じられたり、ピンク色になってきたかな、と気になり始めた頃がブラシの出番となります。
床ブラシのご使用は、頻繁でなくても構いません。

 

最新のユニットバスのお手入れでは、「やわらかいスポンジや床ブラシを使う」、「ゴシゴシこすらない」が定番です。

長く快適にお使いいただくためには、最適なお掃除道具選びがとても重要であることを、ほんの少しだけ意識していただけたらと思います。

 

長く快適に!
お掃除道具選びのコツ

ユニットバスを長く快適にお使いいただくためには、日常のお手入れに使うお掃除道具がとても大切であることをお伝えさせていただきました。

ここまで、長丁場にお付き合いいただき、ありがとうございます!

 

この記事の最後に、ユニットバスを長く快適にお使いいただくための、お掃除道具選びのコツについてご紹介させていただきます。

長く快適な状態に使い続けていただくために

ユニットバスを始めとする水回り設備は、一度購入したら20年以上は使い続ける「耐久消費財」です。

「耐久消費財」を長く快適に使い続けていただくためにも、日常のお手入れ道具を購入される際は、意識して選んでいただきたいと思います。

 

そこで重要になってくるのが、「何を基準に選ぶか」ということです。

その拠り所となるのが、メーカーさんの「取扱説明書」です。

取扱説明書の中には、お掃除道具に関する記載があります。
そこに何と書かれているのか、まずはチェックしてみてください!

シンプルですが、これに尽きます。

 

そして、もし何を選んだらいいのか迷ったら、ガサガサの毛羽だったものよりはフワフワのもの、カタいものよりはやわらかいもの、を基準にしていただくことをおススメします!

あくまでも、「製品の表面を傷めない材質かどうか」を意識していただきたいのです。

ユニットバスを長く快適にお使いいただくために大事なのは、何と言ってもお掃除道具選びです。

世の中には多くの情報があふれ、私たちは、さまざまなものの中から選択できる自由を手に入れました。

そのような時代だからこそ、消費者である私たちの目利き力が常に試されているように感じます。

 

最新のユニットバスをお使いの方も、そうでない方も、これからユニットバスの購入をご検討される方も、そうでない方も、皆さまの快適な暮らしにとって、何か一つでもヒントにつなげられたら幸いです。

 

最後までお読みくださりありがとうございました。

※お掃除道具選びに不安のある方、お困りの方はコチラまで。

(写真;LIXILショールーム東京/TOTO東京センターショールーム)

 

節水シャワーのお話


先の大阪府北部を震源とする地震、豪雨により被害を受けた皆様には、謹んでお見舞い申し上げますとともに、被災地の一日も早い復旧を心よりお祈りいたします。


今年の夏は、かつてないほど厳しい暑さに見舞われていますね。
毎日の入浴も、お風呂(湯船)には入らずシャワーだけで済まされている方、結構いらっしゃるのではないでしょうか?

今回のブログでは、ここ最近のユニットバスで当たり前になっている、「節水シャワー」についてお話をさせていただきたいと思います。


誠に恐れ入りますが、このコンテンツを閲覧いただくにはお客様登録が必要となります。
ご登録がお済みでないお客様は、こちらをご覧ください。

このコンテンツを閲覧するにはログインが必要です。お願い . あなたは会員ですか ? 会員について

浴室ドアの日進月歩

今回は、ユニットバスの“顔”とも言える、ドアについてお伝えしたいと思います。

ユニットバスのドアは、言わば洗面脱衣との境界線です。
できるだけ、周囲のインテリアとも調和のとれた佇まいであってほしいものですね。

ユニットバスのドアは、この20年の間に大きな進化を遂げました。
(冒頭の図は、従来タイプのユニットバス入口段差をイメージしたものです。)

ここではその変遷と、最新のユニットバスのドアについて、国内主要水回り設備メーカーさんの事例を引用させていただきながらお伝えしてまいりたいと思います。


誠に恐れ入りますが、このコンテンツを閲覧いただくにはお客様登録が必要となります。
ご登録がお済みでないお客様は、こちらをご覧ください。

このコンテンツを閲覧するにはログインが必要です。お願い . あなたは会員ですか ? 会員について

お風呂をカビから守るコツ

 いよいよ梅雨シーズンが到来しましたね。

これからしばらくの間は、ジメジメとした鬱陶しいお天気が続きます。
そんな中でしばしば気になるのが、カビ。

今回はこの季節に欠かせない、お風呂のカビ対策についてご紹介させていただきたいと思います。

「お風呂のカビ」については、毎年梅雨の時期を迎える頃になると、テレビや雑誌などでよく取り上げられているので、多くの方が聞き飽きた感をお持ちかもしれません。

ですが、そのような情報を見ていると、どうも「一般的な情報」という印象を受けてしまいます。

国内のユニットバスの普及率は、新築マンションなどでほぼ100%、新築戸建住宅でも2件に1件以上の割合で採用されていると言われています。
多くのご家庭で、ユニットバスがほぼ当たり前の時代になっているのです。

それなので、
ここでは、あくまでも水回り設備メーカーさんから発売されているユニットバスに関するカビ対策のお話をお伝えしてまいります。

 


誠に恐れ入りますが、このコンテンツを閲覧いただくにはお客様登録が必要となります。
ご登録がお済みでないお客様は、こちらをご覧ください。

このコンテンツを閲覧するにはログインが必要です。お願い . あなたは会員ですか ? 会員について

お風呂のお掃除道具について思うこと②

ダーク色は特に細かいキズが目立ちやすいのでお掃除道具にも注意が必要です。
前回のブログでは、お風呂のお掃除道具のことをお伝えさせていただきましたが、今回はその続きです。

水回り設備メーカーさんのショールームで最新の浴室を見ていると、水アカを落としやすくする工夫が随所に取り入れられていることが分かります。
浴槽や床、鏡やカウンターなど、いかにお手入れの手間を減らすかということに、重きが置かれているような印象です。

背景として、お客様からそれだけご要望が多いということと、水アカを落としやすくするコーティング技術が発達してきたということが挙げられると思いますが、水アカが落としやすい分だけ、お手入れの際にちょっとした注意が必要になるのも事実です。

これまで、生活者の多くはゴシゴシこするお手入れを習慣にしてきました。
そして、ゴシゴシする時に使っていたのは、表面が割と硬めのスポンジではなかったでしょうか?

先日も、新しい浴室を購入されたお客様のお宅で、お風呂のお手入れの際にお使いいただく「やわらかいスポンジ」のサンプル(下の写真のもの)を見ていただきながらご説明をしたのですが、
お客様は「えっ!?、こんなのでいいんですか?」と、とても驚かれたご様子でした。(「むしろこういう方が表面を傷めないんです!」)

浴槽などの表面にやさしいポリウレタンフォームのスポンジ このようなご反応は、そのお客様に限ったことではありません。
たいていのお客様は、スポンジのサンプルをお見せすると同じようなご反応をされますが、お手入れの負担軽減につながるせっかくの便利な機能、お客様に十分享受いただきたいと思っています。

ここで、お掃除道具を選んでいただく際のポイントについてお伝えしたいと思います。
それは、当たり前かもしれませんが、「メーカーさんがどのようなものを推奨しているのか」、事前に取扱説明書などに目を通し把握しておいていただくということです。

「やわらかいスポンジ」と取扱説明書に書かれているのであれば、最初から表面の毛羽だったスポンジを使うのは避けた方がいいでしょうし、まして研磨剤が入っているようなものは、汚れがこびり付いてどうしょうもなくなってからお考えいただく際の便利道具だと思います。

ただ、市販のお掃除道具の中に理想のものがあるかというと、現実的には厳しいような気がします。

前回のブログの結びに、「百均ショップの浴室用お掃除道具売り場の中に、大手水回りメーカーさんが自社の浴槽洗いとして推奨している『やわらかいスポンジ』に該当するものは何点くらいあるでしょう?」と質問させていただきました。
おそらく、売り場には20種類以上300点を超えるお風呂用お掃除道具が並べられていたと思います。
その中で『やわらかいスポンジ』に該当していたのは、1種類、数にすると20点ほどでした。

最近の浴室では、「やわらかいスポンジを使う」、「ゴシゴシこすらない」は、お手入れの定番になりつつあります。
その一方で、「お掃除道具選び」の環境は、実は意外と厳しいのです。

だからこそ、数ある中から「何を選ぶか」がとても重要になるのですが、選ぶ際にも意識していただきたいことがあることを皆様にお伝えしたくて、前回、今回と2回にわたり色々と書かせていただきました。

最後までお読みくださりありがとうございました。

(写真;TOTO東京センターショールーム)